会員紹介ページ
熊本県マイスター会会員をご紹介いたします。(かわらぶき職種)
かわらぶき
日本の瓦は、仏教と共に中国より伝来し、日本の風土に合わせ幾度となく改良を重ねられ、今日に至ります。
建物を雨から防ぐ屋根には、建物の中で一番重要な仕事あり、お客様の要望や建物の構造に合わせた提案を行っております。
莟 和弘
(平成19年度認定)
私は、御陰様で、創業83 周年を迎える家業である屋根瓦工事業の長男・3 代目として育ちました。工業高校卒業後、海上自衛官として3
年間勤務後、家業の仕事に就きました。最初は、現場から、約1400
年以上の歴史を持つ瓦工事業としての技能や知識を父をはじめ、ベテランの職人達と1 件1
件の住宅や公共物件の屋根かわらぶき作業を行い作品を残しながら、技能士としての資格や指導員の資格をはじめプロとして必要な資格を取得して参りました。一般住宅やハウスメーカー、公共物件の屋根瓦工事をはじめ社寺仏閣等の特殊工事でも多数の作品を残すことができますことが「やりがい」であり「誇り」です。全技連マイスター認定後も高校生のジョブチャレンジとして、職場体験を実施したり、若手技能士の育成に努めております。
日本の伝統と瓦文化と技術を継承し、新時代の景観と安らぎの住空間づくりを目指して今後とも励んで参ります。
増永 洋
(平成20年度認定)
屋根材は、日本の四季にあった気候風土で約1450
年の歴史があり、瓦の美を伝承しなければならないと感じています。京都で基礎を勉強し、それをバネとして創意工夫しお客様の感謝・笑顔を大切にし瓦葺師の心で日々勉強するため、熊本県瓦工業組合、日本瓦工事業連盟、技能士会、日本瓦葺技能継承甍会に加盟しております。
現在は屋根だけでなく屋根の廃材を利用して壁にこし瓦、外壁やへい、ガーデニングに利用していります。また、今後は、若手技能者の育成にも力をいれ、熊本から日本一の瓦葺師がでるよう努力したいと思います。
東 平和
(平成24年度認定)
セメント瓦の製造・販売・施工と続けてきましたが、昭和から平成へと移行する時期に粘土瓦の普及が始まり少しずつですが粘土瓦を扱うようになりました。セメント瓦に比べ当時の粘土瓦は焼成によるひずみが大変強く施工に桟葺工法で行う工事に取って大変厄介な物だった事を記憶しております。平成3
年台風19
号の通過によりセメント瓦は甚大な被害を受け、これを境にセメント瓦が減少し、粘土瓦の施工が増えたこともあり、一念発起し様々な講習会、勉強会に出向き、施工方法の修得に努力して参りました。日本の気候・風土に根差し1400
年の歴史を刻む瓦の特性を生かし耐久性・対処性・対候性に優れた瓦の美を伝えるために一増の努力を続ける必要があると思います。
自然災害等の度重なる被害に対応出来る施工方法を確立するために随分と時間を費やしましたが、おかげで仕事の楽しみも増えました。
「ありがとう」の一言を頂くために”葺師”になれる様今度も益々の技術の研鑽を積み後継する者の役に立てたらと思っています。